副知事二人制の導入に当たっては「やまがた改革」をスピードアップ化することが重要な目的で、両副知事からは、政策、施策の実行に当たって、推進役として主体的な役割を担っていただいている。
一つは、情報の発受信ということで現場で直接県民と対話することで、今まで両副知事による講演パネルディスカッションへの出席は80回近く、視察箇所は二百数十か所に及んでいる。
二つめは、総合力の発揮ということである。部局横断型の政策課題についてワーキングチームを設置し、そのリーダーとして力を発揮してもらい、19年度予算の中で総合政策推進枠の事業(15テーマ、22億8千万)を計上した。
さらに、男女参画の観点からは、県の審議委員会に占める女性の割合が現在31%、前年対比で3%増になっている。
2、観光と物産について
<観光>
○土田
後藤副知事は観光を担当されていますが、山形県の各地に足を運ばれて印象に残った地域とか、食べ物でもありましたら。
○後藤副知事
4つの地域は個性があると思う。どこか一つを挙げることは難しい。ただ、山形の初印象は、山に囲まれているということ。穏やかに山に囲まれて暮らすことの豊かさを印象深く感じた。
○土田
先日の新聞で、外国人旅行者が初めて5万人を突破したという記事があった。しかし、実際にはこの6割以上が他県を拠点とした周遊型観光であると。チャーター便などを利用してもっと本県を拠点とした観光客を増やす対策を進めたいのだが、後藤副知事のお考えは。
○後藤副知事
海外から見ると県の境はあまり関係がないので他県と連携できることは連携し、県としては受け入れ態勢をしっかりと取っていくことが肝要である。
○土田
受け入れ態勢の整備は肝心だ。また、温泉、スキーもいいが、企画の段階でもっと伝統・文化例えば、能・花笠踊り・太鼓などといったようなことも織り込んだ、魂に響くようなインパクトのある企画も必要ではないか。
○後藤副知事
山形が持っている個性の大きな要素は大変奥深い文化であること。この文化を守り、育てることが大事であると同時に外の人にも知ってもらう努力は必要である。地域の方々と連携をとりながら取り組んでいく必要がある。
<物産について>
○土田
県でも観光と物産展を銀座三越デパートをはじめ、各所で開催している。私は、初当選をした昭和62年に小田急百貨店の催事部長であった方と面識があり、県や庄内経済連や農協に働きかけて物産展を開催した。なぜ、小田急百貨店かというと新宿を始点とする小田急線沿線の主要な駅にはスーパーがあり、それを狙っていたからですが。物産店を開催し、その後アンテナショップの話もありましたが、できずに終わった。
そういった意味で販売することは戦略的に仕組まないといけないと思うが、商工労働観光部長のお考えは。
○商工労働観光部長
東京・名古屋・大阪など全国の主要都市の集客効果の高い有名百貨店において観光物産展を開催している。その他にこれらの百貨店と系列の店舗において延べ80回ほどの物産展を実施している。
今年度の物産展には山形セレクションの認定品の品ぞろえも充実してきている。さらに、インターネットによる山形県の特産品の販売システムも強化していきたい。新アンテナショップの整備も進めていく。
○土田
観光戦略の一環として「おしん」を演じた小林綾子さんやウド鈴木さんに観光親善大使に担ってもらい進めてはどうか。
○高橋商工労働観光部長
一昨年、台湾に観光物産に関する知事のトップセールスで小林綾子さんに同行いただいたが、小林さんの知名度は高く、評価が高かった。今後も名称を考えるなどしていろんな形でプロモーションしていくことが重要と考える。
○土田
国内戦略も大事である。
山形県の観光戦略について一番肝心なのは地域の観光を売り出すことだが、もちろんその前に魅力を創りだす、売り出すといったプランナーが必要ではないか。そこで本県にある産業技術短期大学校で観光のエキスパートを養成する(観光専科)というものを設けてはどうか。また、その専科を卒業したら山形県独自の観光認定制度を設けてそういった人材を各地域で頑張ってもらってはと考えるが、高橋部長のお考えは。
○高橋商工労働観光部長
県では、山形観光アカデミーが行う観光事業者のスキルアップ事業へ支援をしている。また、今年度、山形大学では、 「山形の観光学」の公開講座をしている。産業技術短期大学校での新たな訓練課の整備につきましては、県内の取り組み状況、他県の事例など様々の観点から人材の育成のあり方を検討していきたい。
○土田
他県ではどうかというのではなく、山形ではこうだといった先導的な考え方で取り組んでもらいたい。
3、酒田港の利用拡大について
○土田
「プロスパーポート酒田」とはどういう意味か。
○高橋商工労働観光部長
平成7年5月に韓国釜山港とコンテナ航路が開設され、酒田港はそれ以来釜山港を経由して世界各国とつながった。日本海を渡る物流量は増加傾向にあり、酒田港のコンテナの取り扱い量も増加してきている。
○土田
酒田港のコンテナの取扱量は、新潟の10万個、秋田港の2万7千個に比べると6700個と低い。山形県全体の貿易高は、4093億円。酒田港を利用する総輸出は16億円で県全体の1.1%、輸入は115億円の4.4%。輸出輸入合計しても131億円の4.4%にしかならない。
酒田港の利用を高めるためには、内陸の企業からの荷物を集めないといけないが、酒田港を利用する税制上の優遇措置、あるいは利用上の利点はあるか。
○高橋商工労働観光部長
税金については、工場を新設・増設した場合、法人事業税や、不動産取得税の優遇措置がある。港湾施設使用については荷役機械の使用料の減額、時間外の使用については要請があれば対応している。
○土田
現在は、酒田港に入ってきた貨物のほとんどはトラックに積まれ仙台や、横浜に輸送されていく。入ってきた原料を酒田で加工し、あるいは製品化し、付加価値を付けてからコンテナやトラックで運ぶという産業基盤が出来上がれば、もっと酒田港がにぎわう港になると思うが、知事のお考えは。
○齊藤知事
酒田港は本県唯一の重要港湾である。一昨年、ソウル事務所の開設時にコンテナ路線を運航している船会社を訪ねて意見交換をしてきた。今後も酒田港の利用拡大について大いにアピールしていきたい。
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