平成17年2月 定例会 03月15日          

1、知事の政治信条等について

○土田

 
今日は天気がからっとして、きのうおとといとはまた打って変わってはる春の陽気を感じます。山科議員に聞いたんですよ、「そこから見える山は何だ」と、そうしたら月山だというんですね。
 質問と答弁を聞きながら眺めておったんです。あれは、確かに芭蕉の俳句にあるんですね、「雲の峰 幾つ崩て 月の山」というのが。それと同時に、月山の向こうの鳥海山を思い出したんです。鳥海山というと私の生まれたところなんですけれども、芭蕉は、庄内でも酒田から吹浦までの間というのは余り俳句つくっていないんですね。せいぜい見当たるというのは、「あつみ山や 吹浦かけて 夕涼み」というのがあるんです、そいうのがありました。それでもって、10年前私が一句ひねった句があるんですが、「春うらら 飛島(しま)を枕の 影鳥海」と。そんなことを思うと、ふるさとの月山であれ、鳥海山であれ、出羽三山であれ、飯豊山であれ朝日連峰であれ、山形県というのは山に囲まれて自然に恵まれたいいところだなと、こういった美しい自然に恵まれたいいところだなと、こういった美しい自然に囲まれて野山を駆けめぐった、そういった少年時代を思い出しまして、ふるさとというのはありがたいものだなというふうに思っているる次第であります。
 斎藤知事、ご当選おめでとうおざいます。衷心より祝意を申し上げたいというふうに思います。
 斎藤知事は、2月22日の本会議場で、「小利を見れば則ち大事ならず」と言ったわけです。これは論語の一節であります。これを所信の一端として述べられているわけなんですが、なかなか論語の素養もある人物だなと思いまして、立派な心構えだなというふうに感服しておったところなんですよ。
 実は、私もこの一節をなんと申しましょうか教訓としているわけなんですけれども、「速やかならんことを欲するなかれ。小利を見るなかれ。速やかならんことを欲すれば則ち達せず。小利をを見れば則ち大事成らず。」というようなことです。これは、孔子が愛弟子に対して政治家としての心構えを、教えを説いた有名な言葉なんですよ。
 そういった意味では、私も当選してもう17年にもなりますか、いつもいつもそれを意識しながら政治活動に当たっているわけでありますが、なかなか実行と言うのは難しいですね。ですから、みんなの意見も聞かないで、いわゆる独断専行でもってさっさかさっさか決めてしまうというような、そんなこともあるわけですよね。えてしてそんな時というのは、みんなから相談もしないで何だというようなことで叱られるわけなんでありますけれども、その時には反省もするは、素直に。済まなかったとこの件に関しては自分が責任を持つというふうなことで、そんな姿勢も必要だなというふうに思っているわけです。
やっぱり、政治家の決断というのは、自分の周りの方たちに心配をかけないようなそういった配慮も必要だなというふうに思います。
 「小利を見れば則ち大事成らず」といったことを政治信条と持ち合わせる斎藤知事に、今後における県政運営の心構え、政治姿勢について、改めて信条もあわせてお伺いしたいというふうに思います。

○斎藤知事
 
政治信条についての改めてのお尋ねでございました。
 私は、今回の知事選に当たって、いわゆる「地盤・かばん・看板」の全くのない中で、47歳、これまでの経験と残された時間をふるさとのために尽くそう、その思いで立候補いたした次第であります。すべてをなげうって立候補いたいました。これが私の山形、ふるさと山形に対する愛情であり、情熱のすべてであります。
 政治信条につきましては、今、委員からもお話がございましたような、今議会の冒頭、特にお許しを得てご挨拶させていただいたことに尽きるわけであります。
 私は、大局的な見地から、山形がより強く、若々しく、魅力ある県に生まれ変われるように、新しい発想とスピードと大胆な決断力を持って、「おごらず、気負わず、ひるまず、」一つ一つの課題について県民の皆様と、そしてまた議会の皆様にもご相談申し上げながら、お話しを伺いながら判断して参る所存であります。それが百年後にも誇りに思える元気な山形県の実現につながるものと確信いたしております。
                                
    
(2)副知事の人事について                 
                        

○土田
 「地盤・看板・かばん」もなくてすべてをなげうってこの選挙に立候補されたというふうなことで・・・・・・。人間というのは一生の中で三度いわゆる覚悟の決心をする時があるというんですね。まさに斎藤知事におかれましては、何度目かの決断かわかりませんけれども覚悟の決心の立候補であったろうと、また戦いであったろうというふうに、その決心に対しまして改めて敬意を表したいというふうに思います。
 それから、政治家につきまとうのは、政治家はずっと言われているんですけれども、うそをついてはいけませんよというふうに言われているわけですよね。「世を治むるは偽り無きよりも先なるは無し」といった教訓もあるわけなんですが、、これは政治家の姿勢だろうなというふうに思うんです。人の上に立つ者というのはやっぱり信頼をきちんとしないと、なかなかこの才量、そういった知識を、何というんですか、いろんな場で発言したとしても、それは信用というかそういったものには結びつかないと思いますね。ですからこの言行というのは慎重でなきゃならぬというふうに思うんです。
 政治公約もそうなんですね、政治公約も。マニフェスト、これは有権者との間で取り交わした誓約書と、あえて言うならば誓約書の覚書であろうというふうに思うんですよね。候補者というのは、選挙で勝った瞬間からその公約を守る責任と義務が発生すると思うんです。そういった意味では、政治家の公約というのは政治家の命にも等しいというふうに私は思っているんです、そういった意味では。いわゆる普段の「いついつ一杯やりましょう」と言って、「都合が悪くなったからキャンセルします」といったようなものとはちょっと違うわけであります。だから、政治家というのは、政治生命をかけてこの公約を守ると、いかなる困難があってもそれは守ると、そこに尽きるんではないかと、また、その約束を遵守する義務があるなというふうに思うんですよ。
 我々議員と違って知事というのは、我々には職務権限がないんですが、でも知事には執行権者としての職務権限があるんですよ。そういう意味では、なおさらこの政治公約というのは重いのではないかというふうに思うんです。
 その点について、ひとつ改めて知事の所見を伺いたいというふうに思います。


○斎藤知事
委員ご指摘の通り、政治家としてお約束してきたこと、発言してきたことというのは大変重い。なぜならば、それは県民からの負託を受けての、ご理解を賜った上での話になるということだからであります。


○土田
 ご理解を得て負託を受けたからだと、全くその通りでありまして、それ以上のことは何もないんですよね。私の公約はこうですと、私が当選したらこれをやります、守りますと、約束いわゆる誓約書、覚書というふうなことで。それでこれは政治信条と絡むので、この公約のいわゆる遵守というのは。
 ところで、これまだ議会に提案されていないんですが、副知事の人事なんですが、あれやこれやとマスコミでもって報道されているものですから、県民の間で物すごい関心が高いんですよね。ところで、いつこの人事案件を上程されるんですか。

○斎藤知事
 今回お願いいしたいと思う人事案件については、16日、すなわち明日上程させていただきたいというふうに思います。

○土田
 ところで、あなたは選挙期間中に女性の副知事をと公約なさっておったんですけれども、その件についてはどうなっているんでしょうか。

○斎藤知事
 今回ご提案申し上げる人事案件については、明日のご提案をご覧になっていただいてぜひご判断賜ればというふうに存じ上げております。

○土田
 もう一度確認しますが、これは、すでに新聞辞令で教育長をなされている日野さんがご就任される、案件として提案されるということになっているようでありますが、記者会見でのいろんな話が飛んでいるんですね。あなたが正確におっしゃったのかどうかわかりませんけれども、16日は日野さんで提案される、じゃその女性の副知事はどうなんですかというと、将来選択肢の一つであるというようなお話もなさっているようなんです。
 テレビでも放映されていますし、なた新聞でもそういった記事が散見されるんですが、明日提案されるのは一人の副知事ということで提案されるのですね、もう一度確認します。

○斎藤知事
 そのとおりでございます。

○土田

 将来におけるこの選択肢の一つとして女性の副知事ということは、これは二人制を踏まえたことの発言なんでしょうか、それとも全く考えてませんよということなんでしょうか。

○斎藤知事
 今回ご提案させていただく人事案件については、特に副知事につきましては、一人の副知事でということでご理解賜ればと思っております。


○土田
 将来二人目もあるということなんですか。

○斎藤知事
 将来の事は将来のこととして、これからもしっかりと県政を担っていくという意味で考えてまいりたいと存知上げます。

○土田
 私はいろいろと報道関係者からお話聞くんですよ。女性の副知事というのは選挙の公約だから、選択肢のひとつであって、将来のことは将来のことだと。この将来というのは遠い将来なのか近い将来なのか、新幹線の話じゃないんだけれどもね。そういったところなんですよね。だから、例えば松浦議長に話しました、自民党の幹事長の今井さんにも話しました。我が会派の太田代表にも話しました。その時、ただ日野さんをよろしくお願いしますと言うたのか、あるいは将来二人を考えてますと、二人制を考えてますいうようなことをおっしゃったんでしょうかね。

○斎藤知事
 明日ご提案申し上げる人事案件については、ご理解を賜りながら県議会の皆さんのご判断を賜りたいというふうに存じております。

○土田
 私が言っているのは、二人制を前提として、あしたはあしたの提案なんですか、あしたその一人の提案なんですかということを伺っているんですよ。

○斎藤知事
 明日、ご提案申し上げるのは一人の人事案件ということでございます。

○土田
 今、そういった新聞の報道もあって、この間地元に帰ったんですが、二人も副知事が要るんですかというようなことが県民の素直な気持ちなんですよね。だから、要するにあなたが将来選択肢の一つだとかどうのこうの余計なこと言わなければ何も混乱するはずもないんですよ。
 明日提案される案件に対しては、私も何ら異を唱えるものではないし、また、日野さんも立派な人格者でありますし行政経験も豊富ですから、そういった意味ではその力量も大したものだというふうに思っていますから。しかしながら、将来二人を前提にして云々ということであるならばそうなんでしょうか。
 あなた、この選挙期間中に、県の借金は一兆円もあると、財政改革が焦眉の急だと、だから自分が当選したらば、知事の給料は20%カットすると言ったでしょう。二人の副知事を置くというならば財政改革に逆行するんじゃないですか、人件費ふえるんじゃないですか。そんなことを私はちょっと、_わかんないんですね。わかんないだよ。だから、余り余計なことを言わぬ方がいいんじゃないかと思うんですよ、私は。(発言するものあり)いや、言ってんだ、記者会見でちゃんと言ってんだよ。そんなことをいろいろ私はここで確認しておかなきゃならないなというふうに思っているんです。
 約束だからというようなこともあるかもしれませんけれども、私であればもう最初から、女性の副知事が選挙公約であるならば、もう何遍でも、議会から拒否されたとしても実現のために汗をかきますよ、何度も、私だったらね、副知事は一人だというようなことで、それも女性の副知事だというようなことで。私ならということですけれどもね。
 これ、あなたの出した選挙ビラなんですが、これも県民にとってみれば「えっ、こんなに借金あるの」というようなことでおびっくりするわけですよ。だから、あなたが「給料20%カットしますよ」と言ったら、やっぱりあなたに頑張ってもらいたいということで投票なさった方が多いんです。だから、これ以上は申し上げませんけれども、ぜひ一つこの公約の実現であるというならば、やっぱり余り誤解を招くような発言はなさならない方がよろしいんじゃないかと思いますよ。
 誤解を受けたから私は質問しているんですよね。だから、あしたの日野さんの提案ぜひおやりになってください、私はどうもまだ納得がいかないんですがね。




(3)知事給与20%カットについて
 
○土田
それから、あなたの公約で、誤解を受けられているというか私もこれどうなんだということで心配しているところなんですけれども、余計な心配要らないといえばそれまでのことなんですが、知事の給与カットなんですよ、20%、あなたが選挙期間中に主張まさっていた。この特例条例で前知事は15%カットされておったんですよね、それご存知でしたか。

○斎藤知事

 承知しておりました。

○土田
 ということは、あなたのおっしゃることは、特例条例の15%にプラス5%にして20%カットということですね。

○斎藤知事
 自らの給与20%カットということであります。今のご指摘のご理解で結構でございます。

○土田
 実は、私もそうじゃないかというふうに思っていたんだけど、ただ、一般の方たちは皆誤解しているんですよ。高橋前知事は15%カットということでやっておったと、斎藤知事になって20%カットと言ってたから15%プラス20%というふうにみんな誤解しているんですよ。要するに合計35%もカットするという、すごいなというようなことで、そんなふうにして受け止めておったんですよね。(発言する者あり)そうだろう、そういうふうにみんな誤解しているわけですよ。ですから、あえて知ってた上での、要するに特例条例でご存知でおったと、15%カットの上に5%プラスして20%と、そういうことなんだそうでありますので、やっぱりこれはきちんと整理しておかないと、ずっと誤解を招きっ放しになっちゃいますから。いわば誤解を招きっ放しになると公約違反となるわけですから。でも20%、それはその通りだとおっしゃっているならそれで結構。これで整理つきました。 


(4)知事給与に関する改正条例案について 
○土田 
 もう一点、今般の改正条例案ですけども、この条例は17年4月1日から施行しますということになっております。遡及効については何ら規定はないわけなんですけれども、新知事は20%カットというふうなことを言ってるわけですよね。だから、新知事が就任したのは17年の2月14日ですよね、 この特例条例というのは3月31日まで有効ですね。そうすると、前知事と同額の給料を受け取ることになるんですか、総務部長にお尋ねします。
○本間総務部長
 条例改正がなっておりませんので現行の条例のままで給与は支給されることになります。

○土田
 当選された人物が同一人物であるならば何ら問題ないんですけれども、人物がかわったわけですよ。私は、変わった段階で特例条例というのは改正すべきじゃなかったのかなというふうに思うんですよね。そうじゃなかったら、今回のこの改正条例は平成17年4月1日から施行をし平成17年2月14日から適用するといったような附則規定というか、そういった附則規定でもってこの改正案を出せば何ら問題はなかったんじゃないかというふうに思うんですれども、総務部長、どうなんでしょうか。

○本間総務部長
 法制執務上の改正の手続きというかその内容について、そういうやり方があるということは考えられます。それは、一つの選択ではあると思います。ただ、今回、新知事の内容まで私お話することができませんけれども、今回は4月1日からの改正ということで提案をさせていただいておりますので、新知事もそのような考え方だという理解でございます。
○土田
 そのようなやり方で、しかし今回はと、従来どおり特例条例を適用するということなんですがー。知事、どうなんでしょうか、あなた20%カットするというようなことをおっしゃっていましてので、今、同額の15%カットの給与を受け取ることになるわけなんですが、あなたからして20%を主張しておったものが15%云々ということになると、どうなんでしょうね、気持ち的に。

○斎藤知事
 現在の財政状況というのは大変厳しいということは、皆様もご案内の通りでございます。私は、先ずは改革の手始めとして、自らの給与を20%カットするということで、今議会にその関連条例案を提出させていただいた経緯にございます。現行条例につきましては今年度末までの期間だということでございますので、新年度新たな措置として今回の議案を提出させていただいたという経緯でございます。
 行財政改革につきましては、その重要性については大変私も重く重要だというふうに受けとめております。これからも県民に対しても一つ一つ説明しながら、しっかりと行財政改革を進めていく所存であります。

○土田
 わかりました。ようやっとこれで整理ついたかなというふうに思いますし、県民の皆さんからも誤解を受けないのではないかというふうに思います。私も地元に帰ったらそういうふうに説明しておきます。
            
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平成17年3月15日 予算特別委員会 1、知事の政治信条等について
 (1)知事の政治信条について
 (2)副知事の人事について
 (3)知事給与20%カットについて
 (4)知事給与に関する改正条例案について

2、財政問題について
 (1)財政の健全化について
 (2)県債残高の内訳について
 (3)今後の退職者の動向について
 (4)財政健全化のための取り組みについて

(1)知事の政治信条について